*lonely earth*


無数の出会いと別れ
幾度となく繰り返し
後に残るのは孤独

移ろう世界と不変の己
変わり行くものに憧れを抱き
変われぬ自分を嘆く
どんなに声を上げても
どんなに切なる想いを叫んでも
聞いてくれる存在などなくて
願いすら叶うことはなくて
ただそこにあるだけの自分


移ろう世界と不変の己
流れに流されることもなく
ただそこに立つ


出会いがあった
そして別れがあった
徒にそればかり繰り返して
やがて心は虚ろになっていった


そんな世界から遠ざかりたくて
独りになった







**







無数の出会いと別れ
幾度となく繰り返し
後に残るのは孤独

移ろう世界と不変の己
変わり行くものに憧れを抱き
変われぬ自分を嘆く
どんなに声を上げても
どんなに切なる想いを叫んでも
聞いてくれる存在などなくて
願いすら叶うことはなくて
ただそこにあるだけの自分


移ろう世界と不変の己
止まることなく流れゆく周囲を見渡し
我武者羅にそこに飛び込む


また出会いがあった
そして別れがあった
永い時の中で延々と繰り返されるそれら


けれどそれは空しいものばかりではなかった
中にはとても大事な出会いがあった
そして忘れられない別れがあった


辛くて
傷付いて
苦しんで
感じたことのない胸の痛みに声を荒げた
もうそんなものは感じたくないと
この世界から身を遠ざけたいと思った



けれど


いつかそれすら無駄ではなかったと
そう思える日がくるかもしれない
廻り廻って遠い遠いいつの日にか
本当に大切なことに巡り会えるのかもしれない
痛みも喜びも無駄なものではなくて
総てに意味があるのだと
そう 信じたくて




今も
移ろう世界を変わらぬ姿で歩き続ける

自分にとって最も大切だといえる出会いを求めて






























そして
ある日自分に向かって差し伸べられた小さな掌は
その幕開け



**









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