8...抱く





夜と朝の狭間で眠る君を抱きながら
その温もりと安らかな吐息を一つ一つこの身体に刻み込む

暁降の今この時が永遠に続けばと願いながら
一瞬にして過ぎて行く現実を前に為す術もなく
白んでゆく窓の外の空を見上げる



夜明けの光と共に君が目を覚まし
またいつもの日常が始まれば

それもまた自分の望む世界なのだと今日一日が始まる





20040624


もどる